ダイエットしていないのに痩せてしまう?バセドウ病か要チェック! (5/5ページ)

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しかし、特定の抗甲状腺薬を内服した患者さんの子どもに、後鼻孔閉鎖症、食道閉鎖症、気管食道煙、頭皮欠損などの特殊な奇形がみられたという報告があります。



そのため、薬物治療にあたっては細心の注意を払い、奇形の観点から妊娠4~7週は特定の抗甲状腺薬は避けたほうが無難といわれています。*



妊娠を考えている人は、主治医とよく相談しながら治療を継続しましょう。




最後に井上先生から一言 

窓によりかかる女性


甲状腺ホルモンは全身に症状が出るので、意外と発見が遅れがちになります。



特にダイエットしていないのに勝手に体重が落ちていることがあったり、少し運動しただけでも過剰に汗をかいて息切れするなど日常生活の中で変化があるようであれば、バセドウ病などの甲状腺疾患の可能性があります。



診断の入り口は、採血です。気になる症状がある人は、まずお近くの内科など医療機関を受診してください。



参考資料

 * 日本甲状腺学会(2011)『バセドウ病薬物治療ガイドライン2011』260,南江堂.


【監修:医師 井上 智介】
プロフィール)
島根大学を卒業後、様々な病院で内科・外科・救急・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学び臨床研修を修了する。
平成26年からは精神科を中心とした病院にて様々な患者さんと向き合い、その傍らで一部上場企業の産業医としても勤務している。
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