最近、男性にも急増中の更年期障害に有効な入浴法もある。
「原因の一つが自律神経の乱れ。症状改善には毎日決まった時間に入浴して生活リズムを整えることを心がけましょう。40度の湯に毎日5分入り、いったん上がってさらに5分、上がって10分と反復して入ることで、自律神経を正常にする効果が期待できます」
オヤジの敵、加齢臭の除去にも抜群の効果を発揮する。
「体臭は皮膚や汗、古くなった角質を皮膚常在菌が分解することで発生しますが、加齢臭は皮膚に含まれる『9-ヘキサデセン酸』という脂肪酸が加齢により分解されて発生するといわれます。これを洗い流すためには、朝1分間、熱いシャワーを浴びるだけで十分。一晩寝たあとの汗や皮脂を一度、リセットできます」
さらに酒飲みにはうれしい、二日酔い解消法も。
「二日酔いの主な原因とされるのがアセトアルデヒドという物質で、これを分解するために水分が必要です。ところがアルコールには利尿作用があり、尿として多くの水分が排出されてしまうため、体が水分不足になり、結果、アセトアルデヒドの分解が進まなくなってしまいます。なので、まずは水分補給が必要ですが、脱水症状が改善したら、38度の湯に15分程度入ってください。すると静水圧の作用で尿意を催すはずです。つまり水圧による利尿作用が、アルコールを体外へ排出する一助となるのです。ただし入浴は、酔いが十分に醒めてからです」
他にも入浴時間と温度を変えることで、眼精疲労や腰痛、肩こりから花粉症まで、さまざまな症状緩和に効果があるので、下記を参考に、ぜひ試してほしい。
入浴温度と時間を踏まえた上で、さらに効果を高めるポイントがある。湯船につかる場合は、半身浴ではなく全身浴にすべき、というのがその一つで、
「半身浴というのはもともと、研究者の間で『心臓に持病があったり、肺の機能が下がっている人に最適な入浴法』とされてきたもの。それが間違って伝えられ、いつの間にか美容にいいなどとして広まったんです。