〈企業・経済深層レポート〉 ZOZOがユニクロに宣戦布告 衣料品業界で勃発した機能性肌着バトル

| 週刊実話

 機能性肌着といわれるユニクロの「ヒートテック」は、発売15年で累計販売10億枚という大ヒットを記録した。衣料品業界ではそのヒットにあやかろうと、機能性肌着戦争が勃発している。昨年末には前澤友作社長率いる株式会社ZOZOが機能性肌着「ゾゾヒート」を発売して、ユニクロに宣戦布告したのだ。
「ZOZOは名指しでヒートテックより優れていると強調しました。ユニクロからすれば、挑戦状を叩きつけられたのですからたまりません」(衣料業界関係者)

 なぜZOZOは、露骨にユニクロを刺激するのか。
「衣料品業界では、さまざまな企業が機能性肌着に参戦している。後発のZOZOは、よほどインパクトがなければ見向きもされません。そこで思い切ってトップランナーのユニクロに挑戦状を叩きつけるような大胆な手法に打って出たのだと思います。それに、ZOZOは東証一部上場企業で売上高1000億円の日本最大級のファッション通販サイトですが、ユニクロの柳井正会長からは『モノを作っていないおもちゃの会社』と、こきおろされてきたので、ライバル意識もあるのでしょう」(同)

 ゾゾヒートは、ヒートテックよりも価格を安く設定。発熱性も豪州、ニュージーランドなどメリノ種の羊からしか取れない最高級ウールを採用しヒートテックを上回ると喧伝する。また、サイズも多く、ユニクロが8サイズに対しZOZOは1000サイズ用意している。どちらの商品が優れているかは個人差もあるだろうが、ZOZOが機能性肌着戦争をより熾烈にしたことは間違いない。

 しかし、機能性肌着は、何もユニクロとZOZOだけではない。グンゼの「ホットマジック」、しまむらの「ファイバーヒート」、イオンの「ピースフィット」、セブン&アイの「ボディヒーター」、無印良品の「綿混あったかインナー」、GUの「ジーユーフィット」など、多くのメーカーが手を出し群雄割拠だ。

「メーカーは独自の素材や、他製品との差別化を訴求して販売に懸命です。しかし、機能性肌着は各メーカーに大きな違いがなく、個人によって好き好きで選ばれているのが現状です。しかし、草分け的存在のユニクロのヒートテックは、ネームバリューでほかを圧倒しているのは事実。

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