アカデミー賞各賞の日本人初ノミネートと初受賞を調べてみた

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2019年2月24日(日本時間25日)に行われた、第91回アカデミー賞の授賞式。今年度は外国語映画賞で是枝裕和監督の『万引き家族』、長編アニメ賞で細田守監督の『未来のミライ』がノミネートされましたが、惜しくも受賞を逃しました。日本勢のノミネートが話題になるアカデミー賞ですが、初めてアカデミー賞にノミネートされた日本人、初めて受賞した日本人は誰なのかご存じですか? 今回は、「アカデミー賞で日本人が関わった歴史」をひもときます。

※記事内の年数は開催年

最初にノミネートされた日本人は誰?

日本人で初めてアカデミー賞にノミネートされたのは、エディ・今津さん(1950年代にアメリカに帰化)です。今津さんは、日本からアメリカに渡り、大手配給会社『メトロ・ゴールドウィン・メイヤー』のアート部門で活躍。
1936年公開の『巨星ジーグフェルド』で美術を担当し、翌1937年に行われた第9回アカデミー賞では美術賞にノミネートされました。残念ながら受賞には至りませんでしたが、偉大な足跡を残したといえるでしょう。

次に日本人がノミネートされたのは第24回(1952年開催)。このときは黒澤明監督の『羅生門』が名誉賞(外国語映画賞)を受賞しています。名誉賞はいわゆる「特別賞」に当たるものですが、日本の作品が初めてアカデミー賞で表彰された瞬間でした。

第27回(1955年開催)で、初めて日本人が部門賞を受賞します。衣笠貞之助監督の『地獄門』で衣装デザインを担当した和田三造さんが、衣装デザイン賞(カラー部門)を受賞したのです。本作は、カンヌ国際映画祭で初めてパルム・ドールを獲得した日本映画としても有名です。

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