アカデミー賞各賞の日本人初ノミネートと初受賞を調べてみた (3/5ページ)

学生の窓口

初めて受賞したのは、第48回(1976年開催)でノミネートされた、黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』でした。本作は日本・ソ連(現:ロシア)の合作映画で、黒澤明監督は脚本も担当しました。

しかし、外国語映画賞もまた受賞するのが難しい部門。『デルス・ウザーラ』以降は、第81回(2009年開催)の滝田洋二郎監督の『おくりびと』まで、受賞作品は現れませんでした。それだけに、今年のアカデミー賞にノミネートされた『万引き家族』は10年ぶりの受賞が期待されるところです。

近年の躍進が目立つ長編アニメ賞

今回のアカデミー賞でも細田守監督の『未来のミライ』がノミネートされているように、「長編アニメ賞」では日本の作品の躍進が目立ちます。ただ、初めて日本の作品がノミネートされたのは、2003年に行われた第75回と最近の話(この部門自体が第74回から開設された新しい賞でもあるのですが……)。
このときノミネートされたのが、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』です。みなさんもご存じのように見事に受賞しました。

ジブリ作品は第78回(2006年開催)で『ハウルの動く城』、第86回(2014年開催)で『風立ちぬ』、第87回(2015年開催)で『かぐや姫の物語』、第88回(2016年開催)で『思い出のマーニー』、第89回(2017年開催)で『レッドタートル ある島の物語』と、計6作品がノミネートされました。

アカデミー賞では、長編アニメ賞のほかに「短編アニメ賞」という部門もあります。こちらは1932年設立の歴史ある賞で、日本の作品は第75回(2003年開催)で山村浩二監督の『頭山』、第81回(2009年開催)で加藤久仁生監督の『つみきのいえ』の2作品がノミネートされています。
このうち、『つみきのいえ』が受賞を果たしています。初の快挙ということで大きく報じられ、話題になりましたね。

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