へんてこアート入門 『はじめての古美術鑑賞-絵画のテーマ-』編

| 学生の窓口

美術館初心者におすすめの企画展

『はじめての古美術鑑賞』について、根津美術館の学芸第二課長「本田諭さん」にお話を伺いました。

エントランスホール

――今回の企画展の意図を教えてください。

本田さん 日本の古美術のイメージというと、西洋美術と違って地味で、しかもなんだかわかりにくい、と考える方が多くいらっしゃいます。もともと日本美術は、ルネサンス美術や印象派の絵画とは単純に比べられないものですが、そうしたイメージもあって、ハードルが高いと思われがちです。なので、この状況はなんとかならないものか……と当館ではずっと考えていました。

――確かに学生など若い世代では、美術鑑賞が難しいものだと思っている人が多いですね。

本田さん そうした人たちに向けて、3年前から始めたのが、『はじめての古美術鑑賞』シリーズです。この企画展は、古美術の鑑賞経験がない方に、その基礎を知っていただき、古美術鑑賞に興味を持つきっかけとなれば、という狙いで毎回内容を考えています。今回は、「絵画のテーマ」に絞った展示なのですが、もしあおり文句を付けるとしたら「解説を読まなくても主題(テーマ)がわかる!」といったところでしょうか。ともあれ、どなたでも構えず、気楽にご覧いただける内容になっていると思います。

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