授業で学生さんに自己紹介をしてもらうと、浪人経験者や留年生がとても居心地悪そうにしていることがあります。聞いてもいないのに、「みんなより年上なんで」とか「試験に失敗したんで」とか言うわけです。
それをみんなが、曖昧な笑顔で聞いている、みたいな……。うーん、まあ、人より遠回りしたのは事実かも知れないけど、それってそんなに卑下しないといけないことなんでしょうか? 前回、ものすごい愛さんは、大学に7年通っていたと書いてらっしゃいました。そのことについて「今のわたしがあるのは、過去のわたしがいたからですしね」と、堂々としていたのが痛快でした! みんなこうだったらいいのに!
これは日本の教育のよくないところだと思うのですが、失敗した人や遅れをとった人への寛容さがなさすぎるんですよ……。あと、人はいくつになっても勉強をしてよいのだ、という前提が共有されていないため、教室で年上の人と出会ったときに、苦手意識みたいなものがポロっと出がち。それがわかっているから、年上の人たちも、ついつい防衛に走る。これが教育空間として健全なはずありません。
「みんな一緒」の安心感も、行きすぎると悪しき差別心を生みますから気をつけたいところです。
さて、今回の転びエピソードは、すでに大学6年生が決定している方からのものです。いやあ、いいですね、6年生。かなりの遠回りです。しかも、そうなった理由が素晴らしい。とりあえず、読んでみてください。
結果、2年生になるころには大学にすら行かず、手元にある連絡先は全消し。大学にも6年間通うことになりました。