第25回参議院選挙の投開票が行われた7月21日、各テレビ局では開票速報番組を放送した。視聴率トップはNHK総合の『参院選2019開票速報』で、午後8時から9時に14.7%を記録。番組終了まで長時間にわたり二桁をキープした。
民法では有働由美子アナと『嵐』櫻井翔がキャスターを務めた『NNN参院選特別番組zero選挙2019』(日本テレビ系)が午後8時22分に瞬間最高13.9%の高視聴率を記録。有働アナはNHK出身だけに、選挙特番でもその強みをいかんなく発揮した格好だ。
一方、選挙特番といえば毎回高視聴率を記録することで知られるのが、ジャーナリスト・池上彰氏が出演する『池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)だ。毎回、立候補者に舌鋒鋭く切り込む池上氏の無双ぶりが人気となっているが、今回の放送では第2部(午後8時から9時)が6.0%と、NHK、日本テレビの半分以下。今やその神通力もすっかり過去のものとなってしまった。
「番組が始まった途端、視聴者からは『池上さん年取ったなぁ』という声が漏れました。候補者に鋭く切り込む姿は健在でしたが、過去のような勢いはもはや見られませんでしたね。また、元自民党幹事長の石破茂氏のカラオケ姿を放送するなど、独特のバラエティー的手法が飽きられてきたことも低視聴率の理由でしょう。今回の数字を受けて、次回の衆議院選挙では池上氏を冠から外す案も浮上しているといいます」(エンタメ誌記者)
そもそも選挙特番は予算がかかる割には視聴率が稼げないというのが、テレビ各局の本音だという。多くの視聴者は開票が始まると同時にNHKにチャンネルを合わせ、淡々とその結果を眺めるだけ。バラエティー的な要素を取り入れても、一時的に話題になるだけで、すぐに飽きられてしまうのが現状なのだ。
「2016年7月10日に行われた参院選の特番では『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)が11.6%で民放トップを獲得しましたが、今回は一気にTBSと最下位争いする体たらくです。大幅な編成見直しが行われるのは必至でしょうね。最近は、『当選者速報をだらだらと流すよりも、投票前に各党の政策や立候補者を取り上げる番組にした方がいい』という声もあります。まだ、他の局がやっていないだけに、実行すれば大きな話題になると思うのですが…」(番組制作関係者)
テレビプロデューサーのデーブスペクターはツイッターで「前に言いましたが、選挙終わってから候補や政党や支援団体のことを特番で見せられてもどうしろと言うんですか?」とコメントし、従来の選挙番組に疑問を呈している。
一時は絶大なる支持を集めた池上氏だが、投票締め切り後に、いくら“池上無双”を見せたところで、大した意味などないことは視聴者が一番分かっている。果たして次回の選挙時には、新機軸の無双ぶりを見せることができるのか。視聴者も大いに期待していることだろう。
テレビ東京「池上彰選挙特番」惨敗…完全に視聴者から飽きられる
2019.07.22 21:30
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