鎌倉三大名所の一つ、鶴岡八幡宮(後の二つは大仏=高徳院、銭洗弁天=宇賀副神社だそうです)。
その社殿に向かって海(由比ガ浜、相模湾)から真っすぐのびた若宮大路(わかみやおおじ)を歩いていくと、途中に三つの鳥居を通過しますが、最近こんな話を伺いました。
「実はね。昔、もう一つ鳥居があったんだよ」
『鎌倉大観』より、鶴岡八幡宮「四ノ鳥居址(黄丸部分)」。若宮大路の延長線上、海の中に鳥居がある。
そう言って見せて下さった地図には、若宮大路の末端より先の海中に「四ノ鳥居址」と記されています。
もしこれが本当なら、鶴岡八幡宮もかつては安芸の宮島(厳島神社)や箱根神社のようにフォトジェニックな鳥居を持っていた?ことになります。
ちょっとワクワクしながら、さっそく調査してみたのでした。
海上鳥居が実在した可能性は限りなく低い……が。結論から先に言いますと「若宮大路に四つ目の海上鳥居があった可能性は、限りなく低い」ようです。
なーんだ、残念……しかし、せっかくなのでその根拠を繙(ひもと)いていきましょう(※理屈っぽくなるので、ご興味ある方はおつき合い頂ければと思います)。