最近、よく見る事業形態に組合があります。組合は法人とは異なり、組合の構成員である組合員が共同で事業を行います。税の観点から言うと、法人と組合には以下のような大きな違いがあります。
■法人と組合の違い
法人:事業体である法人に法人税が課税され、構成員である株主は法人から配当があれば課税される
組合:事業体である組合には法人税などは課税されず、構成員である組合員に法人税や所得税が課税される
このため、組合でお金を稼いでも、組合には法人税などの課税はありませんので、組合で事業を行うことには大きなメリットがあります。
■組合は大きく分けて2種類
ところで、組合と一言でいっても、大きく二つのパターンがあります。一つは任意組合と言われるもので、もう一つは匿名組合と言われるものです。
任意組合は、民法に規定がある組合で、組合員が共同で事業を行います。任意組合の場合、組合財産を組合員が共有しているという課税関係になります。このため、組合の決算書を作成した後、組合の資産負債のうち、その組合員の持分割合に応じた部分を組合員独自の資産負債とする処理を行うことが原則とされています。同様に、組合の収益費用についても、組合員の持分割合に応じて各組合員に分配させることになります。
匿名組合は、商法に規定がある組合で、組合員が組合に出資をした上で、その組合の業務を行う営業者が事業を行います。あくまでも、組合は営業者が動かすことになりますから、組合の資産負債は営業者が保有していることになります。ただし、匿名組合の損益は出資をした組合員のものですので、組合の計算期間が終了するタイミングで、組合員に損益を分配することになります。営業者は、組合の損益をすべて分配しますので、匿名組合そのものに利益は残らないことになります。
■組合の制限
組合ですが、従来はビジネスというよりも節税によく使われていました。代表例が任意組合の形式を活用した航空機リースと言われるものです。先に見た通り、組合で購入した航空機は組合員の共有になりますので、その航空機の減価償却を各組合員で行うことができます。
組合の課税関係や制限を法人と比較しながら種類別で税理士が解説
2020.03.17 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
新品エアコン高騰で注目集める「中古」、猛暑と省エネ基準で問われる買い替えの判断軸
TREND NEWS CASTER
2
支援が届きにくい子どもと家族をどう支えるか、那須の「こどもホスピス」が挑む制度の狭間
TREND NEWS CASTER
3
医療現場の「見えない負担」を減らすには──人手不足の地域医療でAIが果たす役割
TREND NEWS CASTER
4
若者の「梅離れ」に挑む異業種出身社長の逆転発想――規格外梅は資源になるか?産地が直面する「価値再編」
TREND NEWS CASTER
5
工場の外へ広がる「自動化フロンティア」――滋賀の中堅FA企業が挑む”another FA”は普及するか
TREND NEWS CASTER
6
なぜ鼠径ヘルニア手術は「入院」が主流なのか――日帰り年500件超のクリニックの試み
TREND NEWS CASTER
7
地方医療は「治す」だけで維持できるのか、「点」から「面」への分かれ道
TREND NEWS CASTER
8
鎌倉大仏の背中に空いてる〝穴〟の正体 「背部スラスター」との珍説に3.5万人破顔も...真相は?高徳院に聞く
Jタウンネット
9
〝ちいさな夏〟が閉じ込められた風鈴が、ずらり 京都・正寿院の「風鈴まつり」の清涼感がたまらない【6/1~9/30】
Jタウンネット
10
老舗そば店は地域に何を”残す”のか――茨城・常総、66年続く食堂が抱える宿題
TREND NEWS CASTER