知れば知るほど面白い胎蔵マンダラ!見方や意味を徹底解説!

| 心に残る家族葬
知れば知るほど面白い胎蔵マンダラ!見方や意味を徹底解説!

諸仏諸天が所狭しと鎮座しているマンダラ(曼陀羅、曼荼羅)は、その幾何学的な模様に美を感じて鑑賞する人は多い。真言宗や天台宗などの密教寺院には必ずマンダラが掛けられている。マンダラは抽象的な図形ではない。その仏天ひとりひとりの存在や配置に意味があり、仏教の教えが込められている。

■代表的なマンダラといえば胎蔵マンダラと金剛界マンダラ

マンダラといっても単純ではない。チベット密教のマンダラと日本密教のマンダラでは異なる点が多い。密教の歴史でもチベット密教は後期に成立した密教、日本密教は中期に成立した密教が伝わっている。また、日本独特の信仰形態の中に溶け込んだマンダラはもはやマンダラといってよいものかわからないものまである。日蓮宗の本尊も「大曼荼羅」であるが、一般的な認知度が高く代表的なものは密教系の胎蔵マンダラと金剛界マンダラだろう。

■金剛界マンダラとは

金剛界マンダラは密教の主要経典「金剛頂経」の世界を描いたもので、密教の教主・大日如来の「知」の側面を表している。一方、胎蔵マンダラは、もうひとつの経典「大日経」の説く世界を象徴化した図形である。大日如来の「心」を表しているとされる。密教においては金剛頂経が主要経典であり、大日経は傍系にあたる。しかし真言密教の開祖・空海(774〜835)は双方の系統を受け継ぎ、「金胎不二」として理論的に統一した。空海が仏教の中でも密教を志したのは、大日経との出会いがきっかけと言われる。

■胎蔵マンダラとは

胎蔵マンダラは四角形の空間が重層的に広がり、そこに、様々な如来や菩薩、明王などを配し、最外部には諸天が守護するという形をとっている。中心の四角形のなかには八葉の蓮華が描かれ、その中心に大日如来、蓮華上に四仏と四菩薩を配する。この中心をつまんで立体的に持ち上げると五重になる。五重の塔はマンダラを立体化した形なのである。本稿ではこの胎蔵マンダラに焦点を当てる。

■胎蔵マンダラの旅

空海の主著「十往心論」(秘密曼陀羅十往心論)は空海による意識階層論である。人間の意識は10段階から成り、本能的な動物のレベルから、他者を思うレベル、究極的には宇宙と一体になるレベルになると説く。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
社会