「厚顔無恥」とは、「厚かましく、恥を知らない」という意味です。
厚かましい上に恥知らずだとさげすむネガティブな言葉なので、「そんな言葉を人に使うなんて失礼」と思うかもしれませんね。
では、他人を非難する時以外にも使う機会があるとしたら、どんな場面でしょうか? 正確な意味や用法、類語などを考察します。
■「厚顔無恥」の意味・間違いやすい表記
ここでは「厚顔無恥」の意味と、間違いやすい表記の例を紹介します。
◇意味は「他人に対する態度が厚かましく、恥を知らない様子」
まず、「厚顔」と「無恥」のそれぞれを単独で調べると、辞書には次のように書かれています。
こうがん【厚顔】 面の顔のあついこと。あつかましいこと。鉄面皮。
むち【無恥】 恥を恥とも思わないこと。恥知らず。 (『広辞苑 第七版』岩波書店)
以上の2つを組み合わせた四字熟語が「厚顔無恥」です。
こうがんむち【厚顔無恥】 他人に対する態度があつかましく、恥を知らない様子。無恥厚顔。 (『広辞苑 第七版』岩波書店)
以上のことから、「厚顔無恥」とは、他人に対する態度が厚かましく、恥知らずであることを意味し、はた迷惑な様子や人を非難する表現として使います。
◇「無知」「紅顔」は誤表記なので要注意
「厚顔無恥」は、「恥を知らない」という意味から「無知」と間違われやすく、「厚顔無知」と書かれていることがありますが、正しくは「無恥」です。
また、「恥」という文字からの連想で「紅顔」と混同されやすいのですが、正しくは「厚顔」です。
たとえ「厚顔無恥」と正しく知っていても、スマホやパソコンの変換間違いをそのままスルーしてしまうと、無知な人だと思われてしまいます。気を付けましょう。