コロナ禍で、人や企業の意識・行動が大きく変化しているのは周知の通りですが、在宅ワークや外出自粛など、いわゆる新しい生活様式が普及した結果、さまざまな業界が影響を受けています。その中でも身近な、食や美容のシーンに今どんな変化が起きていて、将来的にどういう進化を遂げるのか、気になりますよね?
今年3月、株式会社リクルートは、“より良い未来につなげる兆し”を発信する「コレカラ会議」を実施。今回は、「飲食・美容領域から見るwithコロナ時代の店舗と顧客のエンゲージメントの変化」をテーマに、さまざまな角度から飲食・美容シーンの動向を検証、その結果を発表しました。
まずは「食」の分野。コロナ禍以前の外食利用シーンといえば、「ハレの日」「ちょっと贅沢」などが主な動機でしたが、在宅での食事需要が高まった結果、新たなキーワードとして浮上したのが「イエナカ外食」。つまり、外食ならではの本格的な味や体験を、家の中で楽しもうという動きです。
例えば、以前に比べてレストランのテイクアウト・配達サービスが充実したことで、「自宅でフードとお酒のペアリングを楽しむ」「1回分の配送料でフードコートのように複数店舗のメニューを注文する」など、外食ならではの価値をイエナカにシフトさせる動きが顕著になっているとのこと。
「今後、消費者は食事シーン(相手・目的)と食べる場所(外・うち)を自由に組み合わせることができるようになると考えます」と話すのは、ホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員・稲垣昌宏氏。
実際、コロナ禍で中食の売上は伸びに伸びており、ホットペッパーグルメ外食総研の「外食市場調査5月度」によれば、外食店からのテイクアウトの利用頻度は前年比倍増。単価についても、中食の夕食平均832円(2020年4~9月度平均)に対し、外食店からのテイクアウトの平均単価は1708円と、2倍近くに上っています。
一方、「美容」分野はどうでしょうか。ここで言うサロンとは、いわゆるヘアサロン、ネイル、エステ、フィットネスなどを指します。
ホットペッパービューティーアカデミーのアカデミー長・千葉智之氏によれば、「これからのサロン経営のヒントは“シン密~新密・心密・深密~”がキーワード」とのこと。