小泉進次郎環境相が4月13日、東京電力福島第1原発で保管されている放射性物質トリチウムを含む処理水の安全性を強調した。風評を抑制したいと意気込んでいたが…。
政府は同日、処理水を海洋放出する方針を決定。これを受けて、閣議後の記者会見で小泉氏は「透明性、客観性を最大限重視した(トリチウムの)モニタリングを実施し、結果を公表することで風評の抑制につなげていきたい」と述べた。また、トリチウムは各国が規制基準を順守しながら放出しているとし、「あたかも福島第1原発だけが放出するかのような誤った認識が広がることこそが一番よくない」と警鐘を鳴らした。
同日更新のブログでも、小泉氏は改めてトリチウムを含む処理水の海洋放出の正当性を啓蒙。「福島の復興のために環境省の責任を果たしてまいります」と決意表明した。