意識高すぎ!?武士の理想像を追い求めた江戸時代の剣豪・平山行蔵【下】

| Japaaan
意識高すぎ!?武士の理想像を追い求めた江戸時代の剣豪・平山行蔵【下】

前回のあらすじ

時は江戸時代、天下泰平の世に馴染めない平子龍(へいしりゅう)先生こと平山行蔵(ひらやま こうぞう)は、平和ボケした武士たちに喝を入れるべく、道場を開いて文武の道を究めます。

剣術を極めて新流派「講武実用(こうぶじつよう)流」を興したのをはじめ、居合、槍術、馬術、弓術、柔術、砲術、兵法、果ては儒学に農政学、土木学まで……偏屈ながら優れた弟子にも恵まれ、あるべき武士の理想像を共に追求するのでした。

前回の記事

平和ボケに喝!武士の理想像を追い求めた江戸時代の剣豪・平山行蔵【上】

意識高すぎ!?理想的な武士ライフを満喫?

さて、そんな平子龍先生の暮らしぶりと言えば、毎日朝早く起床すると7尺(約2.1m)の棒を素振り500回、次に長さ4尺(約1.2m)×幅3寸(約9cm)の居合刀を抜き打ち200~300回、読書をしながら両こぶしで欅(ケヤキ)の板を殴って拳を鍛え、眠気が襲うと真冬であっても水風呂に浸かって目を覚ます……という尋常ならざるモーニングルーティンをこなしていたそうです。

食事は扶持として支給された玄米をそのまま(精米せずに)炊いて食し、大の酒好きで押し入れに四斗樽を据えつけて自前の日本酒サーバーをDIYしていたと言います。

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