意識高すぎ!?武士の理想像を追い求めた江戸時代の剣豪・平山行蔵【下】 (3/4ページ)
「べらぼうめ……いざ馬上で戦う際に、刀が短くては敵に届かん。だから刀は長いに越したことはないのじゃ。早く抜くなら脇差もあるでな」
「へぇ、そんなモンですかね」
しかし後日、行蔵が暴漢の襲撃に遭った時、3尺8寸の大刀はとっさに抜けず、半分まで抜けた刃で辛うじて受け止めたと言いますが、まぁそんな事もあるのでしょう。
「でも、やっぱり刀はでかい方がカッコいいですね」
「さもあろう、さもあろう……」
という訳かどうだか、勝小吉は行蔵からもらった3尺2寸(約96cm)の刀を差し、肩で風を切って歩いたそうです。
エピローグそんな行蔵にもやはり老いは訪れるもので、ある時、友人の堂々木柔兵衛(どうどぎ じゅうべゑ)が還暦祝いに大きな刀を作らせたということで、それを見せびらかしに来ました。
刃渡りは3尺5分(約106cm)、太さ6寸(約18cm)、重さは6貫目(約22.5kg)という代物で、刀と言うより、もはや鬼の金棒。