意識高すぎ!?武士の理想像を追い求めた江戸時代の剣豪・平山行蔵【下】 (2/4ページ)
夜は布団など用いず、鎧兜を身に着けたまま土間で寝るという習慣を、61歳の時に中風(ちゅうふう。脳卒中の後遺症である半身不随)を患うまで続けたそうですが、きっとそれが行蔵の考える「武士ならば、かくあるべき『常在戦場』なライフスタイル」だったのでしょう。
「とは言え先生、もうお酒は辞めた方が……」
「べらぼうめ!酒を辞めるくらいなら、死んだ方がマシでぃ!」
話を聞くだけでもよほどの偏屈者ですが、その実力は十分で、小柄ながら怪力をもって7貫300匁(約27kg)の大鉞(まさかり)を軽々と振り回し、力士の雷電為右衛門(らいでん ためゑもん)と押し合いをして一歩も退かなかったと言います。
小さな体に、大きな刀
その差料(さしりょう)も戦国乱世の遺風を偲ばせる大きな刀を好み、平素から3尺8寸(約115cm)という規格外な長さの刀を愛用していました。
「そんなに長いと、いざという時にサッと抜きにくいんじゃないですか?」
ある時、勝小吉が訊いたところ、行蔵は豪傑らしく呵々大笑。