アイヌ文化を伝える蝦夷絵(アイヌ絵)に描かれた暮らしぶりと描かれなかった精神性

| Japaaan
アイヌ文化を伝える蝦夷絵(アイヌ絵)に描かれた暮らしぶりと描かれなかった精神性

かつて蝦夷地(現:北海道)やオホーツク海域一帯に独自の文化を伝えてきたアイヌたち。しかし、彼らは絵を描いたり、文章を書いたりする習慣がなかったため、その歴史や暮らしぶりについては未だ謎が多く残っています。

せっかく興味深い文化を持っているのにもったいない、といわゆる和人は江戸時代後期から明治時代にかけて蝦夷絵(えぞえ。夷画とも)と呼ばれる日本画を描きました。

小玉貞良(こだま ていりょう)の『古代蝦夷風俗之図(こだいえぞふうぞくのず)』や蠣崎波響(かきざき はきょう)の『夷酋列像(いしゅうれつぞう)』など、多くの画匠がアイヌの暮らしぶりを活き活きと描き出しています。

小玉貞良『古代蝦夷風俗之図』

しかし、なぜアイヌたちには絵を描く習慣がなかったのでしょうか。その理由は、彼らが文字を書かなかった理由にも通じるのだそうですが……。

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