世界最大・仁徳天皇陵に「仁徳天皇は不在」/今から始める古墳入門(1)

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世界最大・仁徳天皇陵に「仁徳天皇は不在」/今から始める古墳入門(1)

 教科書などでお馴染みだった「仁徳天皇陵」は、長さ525メートル以上の、古墳時代を代表する「鍵穴」のような独特の形をした日本最大の「前方後円墳」である。しかし、現在は仁徳天皇の陵墓(りょうぼ)ではないことがわかり「大仙陵(だいせんりょう)古墳(大山(だいせん)古墳)」と呼ばれるようになっている。ではいったい誰の墓なのか。

 まずは日本史の教師でもあった歴史家の河合敦氏の解説によれば、

「古い教科書では、第16代天皇の陵墓で、『仁徳天皇陵』とされていましたが、生没年が不明の上、143歳で崩御したという『日本書紀』の記録も信じがたい。この古墳が仁徳天皇陵という証拠はないので、近年は地名にちなみ、『大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)』と記述しています。

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