究極の母性愛。自分の内臓を子どもたちに食べさせる蜘蛛「ムレイワガネグモ」(虫注意)

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究極の母性愛。自分の内臓を子どもたちに食べさせる蜘蛛「ムレイワガネグモ」(虫注意)

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 母親はその母性でもって子供を包んでくれる強く、優しく、美しい存在だ。自らの命に代えてでも子供たちを守り抜く。そう、自らの内臓を与えてまで・・・

 そんな究極の母性愛をもつのは、Stegodyphus lineatusというムレイワガネグモの一種である。我が子のために自分の腸を口から吐き戻し、子どもたちに食べさせてあげるのだ。

 イスラエルのネゲヴ砂漠では春になると、この母蜘蛛が低木の中に筒状の蜘蛛の巣を作る。巣の入り口からは、蜘蛛の糸で織られたシートが広がっており、獲物となる昆虫はこれに捕らわれてしまう。栄養を蓄えた母親はやがて80個ほどの卵を巣の中に産み付け、これを食べようとするオス蜘蛛を監視する。

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 だが、ある時点で母蜘蛛は卵嚢を開くと、何も食べなくなる。これはお腹が空いていないからではない。実は母親の腸が溶け始めているのだ。

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 卵が孵化するころには、母蜘蛛は体内に透明な液体がたっぷり蓄えられ、これを口からしたたらせる。生まれてきた子蜘蛛は2週間ほどこの液体をなめて育つ。子供の口は獲物を捕らえられるほど発達していないため、彼らの食事は文字通り母蜘蛛に依存している。
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