「いけないこと」という共通認識はあっても、昔から今まで「不倫」は決してなくならないし、これからもおそらくなくなることはないだろう。
人はなぜ将来がない恋にハマってしまうのか?
『さよならジュード』(SAKURA著、幻冬舎刊)はそんな問いについて考えるヒントになるかもしれない。ここで描かれているのは、5年にもわたる不倫の一部始終である。
シングルマザーである主人公の「私」と不倫相手であったイギリス人国際弁護士の「ジュード」はどのように不倫の「沼」に落ちていったのか。著者のSAKURAさんにお話をうかがった。その後編をお届けする。
■「不倫相手はあなたのことを本当には思っていない」という真理――幸せだった時間はどれくらい続いたんですか?
SAKURA:最初の2年間は彼のウソのおかげで天国でしたし、次の2年間は彼のウソで地獄でした。5年目で復讐して終わりにしたという感じです。
――ずっと天国でいられる不倫カップルっているんでしょうか?
SAKURA:色々な男性を見てきましたが、上手に不倫する人もいるんですよね。彼らはどうしているかというと、やはり愛人のこともちゃんと面倒を見るんですよ。「愛している」っていう言葉だけじゃなくてね。
既婚者が独身者と恋愛するということは、相手の時間を無駄にしている部分があるじゃないですか。だから結婚してあげられないのなら、その代わりに経済的な面倒をみるとか、そういうことで釣り合いをとるんです。
――ジュードにはそういう不倫の「スキル」はなかったという。
SAKURA:そうですね。