もはやSF映画はフィクションではなくなりつつあるのかもしれない。ブロックチェーン技術を利用して、新たな葬祭サービスが生まれた。今回はそのサービスを2つご紹介していく。
■ブロックチェーンとは
仮想通貨を取引している人なら馴染み深い単語だろうが、おそらく「何となく聞いたことがある」という人のほうが多いだろう。ざっくり、簡単に説明すると、「複数のPCでオンライン上のデータを共有する際、改ざんを防ぐための技術」である。この技術を用いることで、第三者によるデータの改ざんは理論上ほぼ不可能とまでいわれている。高いセキュリティ性を持つブロックチェーンは、故人の想い、家族の想いを繋ぐことにも適していた。
■遺言アプリ「Husime.com」
遺言アプリ「Husime.com」はAIからの質問に答えていくだけで、遺言書が作成できるアプリだ。最短15分で作れるという。身体の不自由な人でも使えるよう、音声入力にも対応している。作成したデータは上述したブロックチェーンによって保護され、改ざんされるリスクはほぼない。現状、作成されたデータそのものに法的効力はないが、これを基にして遺言書を作成すれば問題ないだろう。
■会員制バーチャル墓地「viz PRiZMA」
会員制バーチャル墓地「viz PRiZMA」は東京芸術大学発のベンチャー企業「each tone」が開発したサービスだ。故人の虹彩データをブロックチェーンに記録し、そこから作成したアート作品をバーチャル空間に展示し、家族はいつでも手元の端末から故人のお墓に行けるという内容だ。会員はまず、生前にワークショップに参加する。そこで虹彩データを取り、アート作品を作る。同時に声や体の動きなど、本人の特徴も採集して、仮想墓地の作成に利用するという。これらのデータは会員の他界後に展示される。入会金として50万円必要だが、他界30年後まで利用できる。実際のお墓にかかる費用などは不要のため、利便性、経済性に優れるとしている。
ブロックチェーンやAIを使った遺言書作成やバーチャル墓地
2021.09.29 19:00
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