子供が疲れて眠ってしまった。家族旅行は珍しくない事態だ。
車での旅ならまだいい。それが電車やバスを使っての旅行だと大変だ。背負ったり抱っこしたりして移動しなければならない場面も出てくる。
岐阜県在住の50代女性Sさん(仮名)も、まさにそんな状況に直面した経験がある一人だ。
幼稚園を卒業したばかりの娘を連れて千葉まで旅行に行った時のこと。電車を乗り換えるタイミングで、疲れた娘が眠ってしまった。
もうすぐ小学生になる子供を抱っこするのは一苦労。おまけに電車までの列では最後尾になってしまい、乗車しても席には座れなさそうで......。
今回紹介する「旅先いい話」は、そんなSさんが出会ったある男子高校生のエピソードだ。
ヤンキーっぽい、いかつい感じの子で...娘の卒園記念にディズニーランドに行く、その道中での出来事です。
娘と二人で岐阜から名古屋までJRの電車で行き、その後は新幹線に乗って東京へ。
そして、東京から千葉の友人宅まで行く途中のローカル線での乗り換えの時に、娘は疲れていたのかぐずって寝てしまいました。
春から新一年生なのでかなり体重も増えてきて、抱っこしているのがやっと。しかも、乗り換える電車への列では最後尾になってしまいました。
わたしは「抱っこしたまま立つしかない」と諦め、車内に乗り込みました。
その時、近くの席に座っていた少しヤンキーっぽい、いかつい感じの男子高校生が、
「こっちこっち」
と言って、こちらにむかって手招きしてきました。