いきなりですが、小代行平(しょうだい ゆきひら)という御家人をご存じでしょうか。
……などと偉そうに言っている筆者も調べるまで知りませんでしたが、この人物が何者かと言いますと、源頼朝(みなもとの よりとも)公はじめ鎌倉幕府に仕えた武士として『吾妻鏡』に記録が残っています。
『吾妻鏡』には6回ほど登場しますが、どのシーンにおいても(合戦や行事の参加者など)名前を連ねているばかりで、それはそれで名誉ではあるものの、物語的には正直モブキャラ(その他大勢)に過ぎません。
頼朝公の元へ参集する御家人たち。このどこかに行平もいた?(イメージ)
しかし頼朝公はそうした者たちにも心を配っており、行平や御家人たちを魅了していました。
今回は頼朝公の心遣いに感激した行平の置文(おきぶみ。沙弥宗妙小代伊重置文『小代文書』)を紹介。
子孫に向けて書かれた自慢話から、行平の喜びぶりと頼朝公の人間力が垣間見えてきます。