幕末から明治にかけて、菊池容斎の描いた歴史上の偉人画集『前賢故実』。
そこには神話や古代から南北朝時代まで、数百人もの絵姿や略伝が紹介され、往時に思いを馳せる便(よすが)となっています。
今回は大野果安(おおのの はたやす)と田辺小隅(たなべの おすみ)を紹介。
共に飛鳥時代の武将で、二人とも同じページに描かれているのですが、気になったのはお互いの距離。
菊池容斎『前賢故実』より、大野果安と田辺小隅。どっちがどっちかは不明。
弓を構えた一人のすぐ背後に立っているもう一人。よほど親しい間柄でなければ、かなりの圧を感じそうな近さです。
しかし、前の人物は満更でもない?表情。そして背後の人物はその顔を覗き込むような視線を送っています。
何だかただならぬものを感じる二人は、どのような関係だったのでしょうか。
壬申の乱に出陣時は天武天皇元年(672年)、天智天皇の後継者争いとして各地で激戦が繰り広げられた壬申の乱。