3億年前の「エイリアン金魚」の謎が明らかに。腹から歯の生えた舌のような器官で獲物を捕らえていた

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3億年前の「エイリアン金魚」の謎が明らかに。腹から歯の生えた舌のような器官で獲物を捕らえていた

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 3億3000万年前、お腹(腸)を膨らませて、先端についた歯のついた舌のような器官を体外に射出し獲物を捕らえていた謎の生物が存在した。

 あまりの奇妙さゆえに「エイリアン金魚」との異名を持つ「ティフロエスス(Typhloesus wellsi)」の化石は、1973年に石炭紀の地層から発見された。

 新たな研究によると、どうやらティフロエススは「軟体動物」で、初期の「腹足類」ではないかと考えられるという。つまりカタツムリやナメクジの仲間ということだ。


・驚くべき捕食方法を持つエイリアン金魚の謎
 お腹から歯の生えた舌を飛ばす奇妙な生物「ティフロエスス(Typhloesus wellsi)」の化石は、1973年にペルム紀の前の時代、石炭紀(3億5890万~2億9890万年前)の地層から発見された。

 体長9センチほどで、はっきりと目立つ尾びれのようなものがある。まるで魚のような姿だが、石炭紀に生息したほかの生物とはまるで違っており、その進化は長年の謎とされてきた。

 あまりの奇妙さに、英ケンブリッジ大学のサイモン・コンウェイ・モリス名誉教授は、ティフロエススに「エイリアン金魚」というアダ名をつけている。

 その風貌から、地球を訪問した宇宙人が捨てていったペットを連想したからだそうだ。
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