取材・文:瑞姫 撮影:大嶋千尋 編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部 ヘアメイク:尾曲いずみ スタイリスト: 瀬川結美子
映画『ちひろさん』のオファーがあったのは、世の中が大きく変化したコロナ禍だと話す有村架純さん。当時、自身もさまざまなことに直面し、“生きる”ということについて改めて考えていた時、製作サイドの思いを聞き、「今、自分が伝えたいこととリンクした」ことが、出演の決め手となったと明かしてくれました。
名言のような、心にスッと染み込む台詞も多く登場し、人との距離や孤独との向き合い方、心のままに生きるということを描いた漫画を原作とした今作は、有村さんが自分自身と向き合う中で見つけた“風通しの良い生き方”と通ずるものがあったと言います。
■ちひろさんというキャラクターを通して見えたもの
――最初にオファーをもらった時のお気持ちを教えてください。
原作を読んですごく好きな作品でしたし、ちひろさんというキャラクターがビジュアル面も含め、自分と全く真逆の人間だと思ったので、その部分は「自分の限界を超えて挑戦しなければいけないな」と感じ、怖い部分ではありました。
けれど、それよりもこの作品を見て、社会に対して生きづらさや、対人関係で悩んだりされている方に届いてほしいなという気持ちが大きかったです。
――役作りで苦戦した部分はありますか?
私がイメージしていたちひろさんの女性像は、女性らしさではないかっこよさがありながら、目が離せない色気があるとか、魅力的な要素が沢山ある人。ただ、正直私のビジュアルはちひろさんのイメージではなかったんです。
そうなった時に、これまで培ってきた経験を覆すことや雰囲気を変えることはなかなか難しいと感じたので、技術的に声を低くするとか、喋り方を少しゆっくりにしてみるとか、言葉からにじむ色だったりを、“ある一定のものにする”ぐらいしかできることはなかったように思います。