シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Fさん(東京都・50代女性)
5年前、Fさんはがん治療の副作用で手足に痺れがあり、杖付きの生活をしていた。
そんな状態で混雑するバスから降りようとしたところ、乗客の高齢女性4人組が......。
<Fさんの体験談>
ちょうど5年前に子宮頸がんが見つかり、子宮と卵巣を全摘出することになりました。
ステージも高かったので抗がん剤治療も受け、退院の際に主治医より「好きな物食べて好きな事してストレスを溜めないで下さい」と言われたのもあって、好きな京都へ旅行に出掛けました。
「空けてあげてー!」当時、抗がん剤の副作用で手足に麻痺があったので、市内の移動にはバスを利用しました。
空いている席は最奥にしかなく、一瞬躊躇しましたが移動出来る程度には車内が空いていたので、座りました。
ですが、段々混み始めて目的地で降りられるかも不安になるレベルに。杖も持っていたので邪魔にならずに降りる方法を思案していたところ、私より年上であろう四人連れの御婦人方が私の杖に気付いたようでした。
そうしていよいよ降車するという時、彼女たちが声をあげました。
「杖の人降りるでー!」「空けてあげてー!」
彼女たちの呼びかけのお陰で隙間ができただけでなく、その隙間の壁にもなってくださったおかげで、無事に降車できました。
今年、無事がんが寛解になりました。