「安政の大獄」の真の目的
皆さんは、幕末期に行われた「安政の大獄」と言えばどのようなイメージを持っているでしょうか。多くの人は、当時の幕府の家老だった井伊直弼(いいなおすけ)が、その権限を利用して尊王攘夷派だった藩士や公家・大名までをも処罰した大弾圧事件だと考えるのではないでしょうか。
しかしこの安政の大獄も、実は実態がよく分からないところがあったり、井伊の目的が間違った形で後世に伝えられたりしたところがあり、上記のようなイメージはだいぶ誤解も混ざっているといえるでしょう。
この、井伊によって行われた安政の大獄の本当の目的は、当時の朝廷をけん制することと、将軍の後継者争いに勝利するためだったのです。
どういう意味なのか、詳しく解説します。