170年前に沈んだ難破船から引き上げた海底熟成シャンパン、そのお味は?

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170年前に沈んだ難破船から引き上げた海底熟成シャンパン、そのお味は?

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 シャンパンやワインの世界では、昔からずっと受け継がれてきた伝統的な製法がもてはやされがちだ。だがシャンパン醸造家たちは、より高い品質と味わいを常に追求している。

 今、シャンパン業界で大きなブームとなっているのが、「海底熟成」という技術イノベーションだ。

 2010年、フィンランド、オーランド諸島付近にある水深約50mの海底で、1852年に沈没した船の残骸が発見された。そして驚いたことに、そこに積まれていたシャンパンのボトル145本は、しっかり栓が閉まっていたため、まだ飲むことができたのだ。

 この度、シャンパンの人気ブランド、ヴーヴ・クリコで製造最高責任者(当時)だったドミニク・ドゥマルヴィル氏はその試飲を行った。

 お味の方はというと、あまりの美味しさに「世界最高のシャンパンの1つ」と断言している。

・1852年に難破船と共に海に沈んだ海に沈んだシャンパン
 1852年、フィンランド、オーランド諸島付近の水深50mの海底に沈んでいた船の残骸が発見されたのは2010年のこと。

 船に積まれていたシャンパンのボトル145本は奇跡的に無事だった。ラベルはすべて剥がれ落ちていたが、しっかりとコルクの蓋で守られていたのだ。

 コルクの焼印から産地が特定されている。

 その多くは、ジュグラー・メゾン(Juglar maison)のもの。1829年に買収されて姿を消したシャンパン・メゾンだ。また47本は、現在でも人気あるブランド「ヴーヴ・クリコ」だった。
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