2024年初よりケタミン点滴療法の新しい取り組みがはじまる:名古屋麻酔科クリニック

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2024年1月1日から、名古屋麻酔科クリニックではケタミン点滴療法の新展開を迎えます。私たちは、ケタミンによる幻覚や夢の経験をポジティブに捉え、これらの体験を患者との会話の中で探求していきます。この取り組みは、ケタミン治療の効果を深めるための一環であり、心理療法の一部としてマインドフルネスのような内省的な要素を含める可能性も探ります。ただし、これはあくまで探索的なアプローチであり、患者一人ひとりの個別のニーズに基づいた対応を心掛けています。当院の目標は、単に症状を緩和するだけでなく、患者の心理的な側面にも配慮し、より質の高い治療体験を提供することです。このような柔軟で包括的なアプローチにより、患者の全体的な健康と幸福をサポートしていくことを目指しています。

ケタミン点滴療法は、さまざまな身体的および精神的疾患に対する画期的な治療法です。
主な対象疾患として、うつ病や、自殺念慮や自傷行為、不安障害、慢性疼痛などがあります。

ケタミンは、NMDA型グルタミン酸受容体を阻害すると考えられ、中枢神経系のシナプス後膜にあるNMDA受容体に選択的に働き、興奮性神経伝達をブロックします。
NMDA型グルタミン酸受容体は、脳の中で広く分布しており、神経細胞のシナプス結合部位に存在します。これは、ケタミンが抗うつ効果を発揮する際に重要な役割を果たしていると考えられています。以下は、NMDA型グルタミン酸受容体の特徴とケタミンの作用に関連する理由です。
1.広範な分布:NMDA型グルタミン酸受容体は、脳のさまざまな領域や神経回路で見られます。ケタミンが異なる脳領域での神経伝達に影響を与え、抗うつ効果を発揮することが期待される理由の一つです。
2.神経回路の可塑性:NMDA型グルタミン酸受容体に作用することで、神経回路が新しい結びつきを形成し修復される。
3.興奮性神経伝達の調節:興奮性神経伝達を調節し、神経細胞の興奮性が制御され、適切なバランスが取られる。
4.シナプス伝達の活性化:シナプス伝達が増強され、神経細胞間の情報伝達が改善される可能性がある。

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