変わる「中世」の定義
教科書では、かつては中世を「鎌倉時代・室町時代(いわゆる戦国時代を含む)」として説明してきました。
しかし、現在は平安時代の末期から、つまり「院政」が発生した時点から、日本の中世は始まったと考えられています。
学術書などでは、より厳密に後三条天皇の政治を分岐点として説明している場合が多く、この点は多くの専門家の意見が一致しているところです。
そもそも「古代」「中世」「近世」という時代区分の名称は、世界史、とくに西洋史の分類を日本史に無理に当てはめようとした結果割り当てられたもので、実は「日本に中世は存在していたのか?」という議論は戦前(1920年代)から存在していました。
今までは、武家政権の成立以降を中世として捉える分類が一般的でしたが、今はまず武家政権の成立をどこに置くのか、鎌倉幕府の成立はそもそもいつからか、などの議論が進んでいます。
その結果、最近では院政の時代からを「中世」とするようになったのです。
その区分が採用されるようになった理由はいくつかありますが、ざっと以下に列挙してみましょう。