【前編】では、ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」3話で、主人公の蔦屋重三郎が、版元として初めて作った本『一目千本』が、現代のクラウドファンディングのような「入銀本」だったこと。
当時は江戸庶民の間で「抛入(なげいれ)花」というスタイルの生花が流行っていて、数年前に各界の著名人を花になぞらえた『抛入狂花園』という見立て本が人気になったという下地もあり、蔦重が手がけた遊女を花になぞらえた『一目千本』が評判に評判を呼んだこと。
……などをご紹介しました。
大河「べらぼう」に登場!遊女を”花”に見立てた蔦屋重三郎 初の出版本『一目千本』の独創的アイデア【前編】この『一目千本』の絵師として蔦重が目をつけて起用したのは、のちの浮世絵界に大きな影響を与えることになった江戸時代中期の浮世絵師・北尾重政(きたおしげまさ/橋本淳)でした。
「あの◯◯花魁は、始終ツンツンしているから『わさびの花』がいい」など、遊女の個性やイメージを花になぞらえた『一目千本』は北尾重政の細密で美しい画と、軽妙洒脱なたとえが評判をよび、吉原を訪れる客足は一気に増えていったそうです。