「週刊少年ジャンプ」にて2021年より連載され、現在TVアニメ第2期も放送中の『逃げ上手の若君』には、数多くの魅力的な人物が登場します。
【前編】に引き続き、建武政権の転覆を狙う公卿・西園寺公宗(さいおんじ・きんむね)を紹介します。
建武政権が樹立されると関東申次の役職は停止。公宗の権勢には陰りが見え始めていきます。しかし公宗は後醍醐天皇と強い繋がりを保ちつつも、北条氏の生き残り・北条泰家を屋敷に匿います。
やがて後醍醐天皇と珣子内親王との間には皇女が誕生。西園寺家の血を引く天皇誕生が叶わずと知った公宗には、思いも寄らぬ計画が…
公宗は何を目指し、何に執着し、どのような結末を迎えたのでしょうか。西園寺公宗の後半生を見ていきましょう。
【前編】の記事はこちら↓
『逃げ上手の若君』わずか16歳で公卿へ!西園寺公宗の栄光と、鎌倉幕府滅亡が狂わせた生涯【前編】 建武政権樹立!その時公宗の地位は揺らぎ始める…倒幕後、京の都には後醍醐天皇を中心とする建武政権が樹立。天皇の親政による新しい時代が始まろうとしていました。
鎌倉幕府が滅亡したことで、関東申次の役職は停止(事実上の廃止)。公宗は政治的な大きな後ろ盾を失う事態となりました。
関東申次の役職は皇位継承や朝廷の重要事項への関与を可能とする役職でした。それが停止されることは、公宗および西園寺家の朝廷内での発言力の著しい低下を意味していたのです。
ここにおいて、公宗は政治的足場を意識した動きを取り始めます。