患者数1130万人突破…ED治療経験者の心からの本音

ED治療経験者249人の調査結果

 男性にとってのED(勃起不全・勃起障害)は、男としての自信やプライドとも直結する極めてデリケートな問題だ。昨今、EDの症状を抱える男性は急増している。40代から増える「加齢に伴うED」のほか、ストレスやうつなど心理的・精神的な原因による「心因性ED」に悩む若い世代も増えている。

 最近の推計では、重症例(常にできない)と中等症例(時々できない)を合わせて国内患者数は1130万人にのぼるという(『男の壁 ED患者1130万人時代を生きる』・工藤美代子著・幻冬舎など)。

 しかし、EDは「治療可能な病気」だ。浜松町第一クリニック(東京都港区)がED治療経験者249人を対象に実施した「EDに関する調査」によると、8割以上の人が「ED治療を受けてよかった」と回答している。

 また、ED治療前と治療後で変わったことを訊ねる質問では、「自分に自信が持てるようになった」55.4%、「恋人の関係が良好になった」29.3%などの回答が多く、精神的にもいい効果を及ぼしていることが伺える。

健康な男性なら投薬で95%以上が効く

 とはいえ、一般的な病気やケガと違って生活に直接的な不便がなく、また、とてもプライベートな問題だけに「病院へ行く」という行動になかなか移せないでいる人も多いはず。

 前出の調査で、通院前にはED治療にどのような印象を抱いていたかを訊ねる質問では「病院に行って、医師に相談するのが恥ずかしい」という回答が最多で51.4%。次いで、「どんな治療をするのかわからないので怖い」が34.9%。

 治療を受けることに抵抗を感じる人が多いのが現実のようだが、実際に通院してみた印象では、「心配していたが、そんなことはなかった」という人が7割。また、「EDをもっと早く治療しておけばよかったと思いますか?」という質問でも7割以上が「はい」と回答している。

  EDはおもに内服薬での治療になる。現在、日本で認可されているED治療薬は「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3種類で、すべて、必要のあるときにだけ服用する頓服薬だ。いずれも性行為の30分~1時間ほど前に服用し、作用時間はバイアグラが3時間程度、レビトラが4~5時間程度、シアリスが24~36時間程度だ。ED治療薬の有効性は80%以上(他に疾患のない健康な男性なら95%以上という報告も)と、非常に高い。

わずか15分!? 具体的な「診察」の内容

 実際の診療の流れとしては、医師による問診や既往症の確認などのあとに、上記3種類の薬のうちいずれかが処方される。ズボンを脱ぐ必要もなく、来院から薬の処方まで、所要時間は平均して15~20分程度。診察室に看護師は同席しない、院内は男性スタッフのみなど、プライバシーに配慮する体制を整えているクリニックも多い。

 ED治療経験者に聞くと、診察自体も治療の効果も「拍子抜けするほどスムーズだった」という声が大半を占める。

「3年くらいEDに悩んでいて、ずっと病院に行くことに不安があったのですが、『もっと早く行けばよかった』というのが率直な思い。シアリスを処方してもらいましたが、効果が24時間持続するということで、飲むタイミングを厳密に考えなくていいのもメリットだと感じます」(30代男性)

「いままでの病気や使っている薬剤などを聞かれて、その日にED治療薬を処方されました。さっそく使ってみると、効果はすぐにありました。刺激がなくても勃起の維持が可能になり、性行為中に気持ちの余裕が生まれて、妻への配慮が自然とできるように。『前は自分勝手な性行為だったのに、変わった』と、妻も喜んでくれます」(50代男性)

 なお、バイアグラをはじめとするED治療薬はネットを介した個人輸入でも手に入れることが可能だが、国内の製薬会社4社による合同調査では「インターネットで入手したED治療薬の約6割が偽造品であった」という報告がある。思わぬ健康被害に遭わないためにも、必ず医師の処方を受けたほうがよさそうだ。

参照サイト/日本イーライリリー:「インターネットで入手したED治療薬の約6割が偽造品 国内で高まる健康被害のリスク ~4社合同ED治療薬の鑑定調査結果から~」

(文/相川英里子)

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