私の両親は家族葬を希望している。直葬でもよいと言っている。その後は海への散骨を希望している。理由は、葬式は結婚式のように将来性のある者に対して行うものではないからだそうだ。葬儀のとき本人は死んでいるわけだから、豪華でもシンプルでも同じだと言う。
■家族葬であれば子供への経済的負担も減少
ただ、死後に暗い地面の下に埋められたくないという思いがあるので海へ散骨してほしいそうだ。散骨は最安5万円でできるとどこかで聞いたのでそのプランで頼むと言われた。そのとおりにしようと思った。
墓に関しても、作るにも維持管理するにも費用がかかるのでいらないという。子供に経済的負担が残ると思うと、悪い気がして安心して死ねないそうだ。
そのため生前から、いざというときのために被葬者本人による最安プランの希望を出してしておくという。安い葬式も被葬者本人の希望ならば誰からも何も言われずに済むだろうとのことだ。子供としては両親の葬儀は豪華にしてやりたいと思う。しかし経済的なことを考えると実現できない可能性が高いのでそのように気を遣ってくれるのはありがたい。費用を出すのは私自身なので助かる。
■家族葬にしようとおもったもう一つの理由
また、私が両親の希望通り最期は家族葬にしようと思ったのには、費用や労力の問題以外にも理由がある。私自身の経験から、葬儀は被葬者との別れを惜しむ場であってほしいと思うのだ。泣くなら葬儀の時に泣きたい。全て終わってから悲しみに襲われるのは(表現が適切ではないかもしれないが)後の祭りというか本当に手遅れのような気がしている。通夜や告別式の日に、受付やら何やらで悲しむ暇もないのでは葬儀の意味がないのではないか。
■時間が全く作れずに後悔した祖母の葬儀
母方の祖母の葬儀のとき通夜の席で、告別式の日に参列者に出す食事はやはりお寿司にしたほうがよいのではないかと誰かが言いだした。そして急遽始まった打ち合わせに付き合わされた。つい先ほどまで、お寿司は人それぞれに好みがあるし、参列者の中には子供もいる。せっかく高いお寿司を頼んでも食べてくれないものもあるだろう、もったいない、という話をし、一番安いおにぎりセットを頼むことに決まっていたのに。
私が家族葬を選んだのは、故人との最期を1秒でも多く作りたいと考えたから
2015.01.16 19:00
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心に残る家族葬
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