3月20日、地下鉄サリン事件から20年が経過しました。
東京の地下鉄5カ所で、猛毒ガス「サリン」がまかれ、乗客や駅員ら13人が死亡し、負傷者数はおよそ6300人。
いまでも後遺症に悩まされる人もいます。
東京のような大都市で一般市民を標的にし、化学兵器を使用したテロ行為は前代未聞。日本だけではなく世界を震撼させました。
そして事件発生から2日後、機動隊はオウム真理教施設への一斉捜索を行うことになりました。
そのとき、隊の先頭には「カナリア」がいたのです。
カナリアは美しいさえずりを聞かせてくれますが、空気の汚染や有毒ガスに敏感という特徴があります。
古くから炭鉱などに連れられ、作業員たちはカナリアが異変を起こすかどうかで、危険を察知してきました。
地下鉄にまかれたサリンには「異臭」がしましたが、本来のサリンは「無臭」。捜索に進む機動隊員には、サリンに反応し知らせてくれるカナリアが必要でした。
もちろん猛毒ガスであるサリンを吸い込めば、カナリアは死んでしまうことになります。
つまりは、カナリアはこのとき命をかけて、「サリン製造工場」第7サティアンの捜索の先頭に立ったわけです。