働いている若者の3割が“できれば働きたくない”と回答『若者×働く調査』
電通総研は、週に3日以上働いている18~29歳の男女3,000名と、30~49歳の男女2,400名、計5,400名を対象に、「現在の働き方、働く目的、働くことに対する意識」のアンケート調査を実施、結果を発表した。調査期間は2015年3月20日~3月23日、調査方法はインターネット。
現在の雇用形態を聞いたところ、18~29歳では、「正社員・正規職員」が63.6%、「契約社員、派遣社員、パート・アルバイトなどの非正規雇用」が32.1%、「フリーランスなどを含めた自営業主」が4.1%という結果になった。非正規雇用の割合は男女の差が大きく、18~29歳では男性22.8%に対し、女性は42.6%を占めている。なお、女性は18~49歳のどの年齢層でも、4割以上が非正規雇用となっている。
あなたの雇用形態をお知らせください。(単一回答)
働く上での不満を聞いたところ、18~29歳では50.4%が「給料やボーナスが低い」と回答し、2人に1人が給料などの待遇面などに不満を感じていることがわかった。また、「有給休暇が取りづらい」(23.8%)や「仕事がマンネリ化している」(17.6%)が上位を占めた。「給料やボーナスが低い」はどの年代でも共通して高いが、「有給休暇が取りづらい」「通勤時間が長い」「残業時間が多い」という項目は、年代が若いほど高い数値を示した。
あなたは、現在働く上で不満がありますか。あてはまるものをすべてお知らせください。(複数回答)
現在の働く目的を聞いたところ、18~29歳では1位が「安定した収入のため」(69.3%)、次いで「趣味や遊びに使うお金を稼ぐため」(36.5%)、「将来(就労期間中)の生活資金のため」(30.5%)と続き、生活の安定が目的となっていることがわかった。理想の目的では、上位2項目は同じだが、3位に「生きがいを得るため」がランクインし、前向きな意識があることがわかった。
(左)現実:現在あなたが働いている目的・モチベーションをすべてお知らせください。(複数回答)(右)理想:あなたが「働くのならこの目的のために働いてみたい」と思えるものを今のお仕事や働き方にとらわれずに、すべてお知らせください。(複数回答)
現在どのような働き方をしているかを聞いたところ、「会社や職場から与えられた目標を堅実にこなすために働く」(21.1%)や、「年収はそこそこだが、自分が生まれ育った地元や地方で働く」(15.0%)という項目が上位に挙がった。一方、いずれ自分でやってみたいと思う働き方では、「会社に所属しながら、在宅勤務など、自宅で仕事をする」が19.7%、「働き手の事情に応じて、勤務時間を選べる環境で働く」が16.4%など、多様で柔軟な働き方をしてみたいと思っている若者が一定数存在していることが明かになった。
あなたは、現在どのような働き方をしていますか。あてはまるものをすべてお知らせください。
あなたが、現在やっている、やっていないに関わらず、いずれ自分でやってみたいと思う働き方をすべてお知らせください。(複数回答)
働くことへの意識について聞いたところ、18~29歳の約4割が「働くのは当たり前だと思う」と回答した一方で、約3割が「できれば働きたくない」と回答した。仕事に対する価値観でも「仕事はお金のためと割り切りたい」(40.4%)など、消極的な意識がある中で、「自分の働き方はできる限り自分で決めたい」(28.4%)という考えがあることがわかった。
会社や仕事の選び方については、「できるだけ安定した会社で働きたい」(37.1%)という意識が強いが、「1つの企業でずっと働いていたいと思う」は17.3%と低い数値を示した。
また、周囲や社会とのかかわり方では、「できるだけ価値観が共有できる仲間とだけ仕事がしたい」が32.9%、「社会に貢献できる仕事・会社を選びたい」が23.2%という結果になった。なお、「できるだけ安定した会社で働きたい」という項目は、女性18~29歳で44.3%と高い割合となった。
あなたのお考えに近いものをすべてお知らせください。(複数回答)
あなたにとっての「社会」とは、どのイメージに近いかを聞いたところ、18~29歳では「日本社会」(41.9%)、「会社や所属している集団」(39.2%)、「住んでいたり、関わりのある地域」(34.8%)、「友だちや家族」(34.1%)が上位を占めた。社会=日本というイメージと同時に、友だちや家族といった身近な"社会"も想起されていることがわかった。女性18~29歳では「会社や所属している集団」(42.6%)が最も多く、身近なコミュニティーを社会としてイメージしていることが明かになった。
あなたが「社会のために働く」「社会に貢献をする」と考えたときに、あなたにとっての「社会」とは、どのイメージに近いですか。(複数回答)
最後に、働き方に関連した言葉について知っているかどうかを聞いたところ、「企業戦士」の認知率は、40~49歳が53.6%であるのに対し、18~29歳は31.2%という結果になった。また「モーレツ社員」は、40~49歳が54.4%であるのに対し、18~29歳は21.7%と、年代により大きな差が見られた。これらの言葉は、高度成長期に仕事に熱中する、企業のために粉骨砕身で働くサラリーマンの像を表した言葉であり、世代ギャップがあることがわかった。