水都・大垣のデータセンターには、ちょっと意外な設備があるらしい (1/3ページ)
「日本一社員が幸せな会社」として知られる、未来工業。そのグループ会社に、インターネットサービスプロバイダー、レンタルサーバー・データセンター事業を手掛ける、「ミライコミュニケーションネットワーク(以下ミライネット)」というIT企業があるのをご存じだろうか。このミライネットが2015年8月にオープンする新しいデータセンター(以下「MiraiDC2」)に、エンジニアが泣いて(?)喜ぶ施設があると耳にして、訪ねてみることにした。
ミライネットがあるのは、岐阜県大垣市。「大垣夜行」「ムーンライトながら」の終着駅・大垣駅もあり、「青春18きっぷ」で首都圏から関西方面に旅行したことがある人にとっては非常になじみ深い。東京と大阪の中間地点で、交通の要所でもあるこの地には、岐阜県が整備を進めるIT産業団地「ソフトピアジャパン」があり、東京と大阪の光ファイバーの結節点にもなっている。郊外型のデータセンター事業にはうってつけの立地なのである。
目指すデータセンターには、大垣駅からタクシーで10分ほどで到着。
外観はモノトーンで塗り分けられたシックなデザイン。ガラスと木材をあしらったエントランスがスロープになっており、データセンターというより美術館や博物館を思わせる。
これが噂のデータセンター 「地の利」を活かした環境配慮型データセンター
大垣は「水の都」と呼ばれている。揖斐川、杭瀬川をはじめとする15本もの一級河川が流れる上、豊富な地下水を蓄えており、かつてはこの地下水を活かした紡績産業が盛んであった。
もうひとつ、大垣のある濃尾平野には、冬に北西から乾いた季節風が吹きこむ。伊吹山の方角から吹くことから「伊吹おろし」と呼ばれている。
実はMiraiDC2は、この2つの地理的特徴を、環境配慮目的に最大限活用した施設なのである。水と風が、どう「エコ」に使われるのか、簡単に説明しよう。
まず水。豊富な地下水をポンプでくみ上げ、サーバー室の冷却に利用する。サーバ室からの排熱とくみ上げた冷たい地下水を熱交換装置に入れ、装置内で熱を交換する。暖かくなった水は地下に戻し、冷たくなった水はサーバー室の空調機に戻されるという仕組みだ。