腕に耳を持つ男。自らの腕に第三の耳を移植した芸術家(オーストラリア) (2/4ページ)

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音を聞くなら立派な耳が二つありますから。要は、みなさんや私が世界のどこにいても、私の耳が聞いたものを聞くためのものなんですよ」とステラーク氏。耳のマイクにスイッチのオンオフ機能をつけるなど一切考えていないそうだ。彼にとって、耳が電装されて初めて意味を持つようになるのだそうだ。

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芸術のための耳

 45年前に改名したステラーク氏は、豪西オーストラリア州パースにあるカーティン大学代替生体構造研究所(Alternate Anatomies Lab)の所長を務めている。

 同氏は、自分の身体で人々とテクノロジーとの変わりゆく関係を表現し続けてきた。そのために、肺、結腸、胃にカメラを仕込み、第三の手でパフォーマンスを行い、天井からフックで自分の裸体を吊るし上げた。

 彼の説明の通り、第三の耳は自分の作品の至極当たり前の延長であるのだ。これらはすべて芸術の名の下に行われている。

 「パフォーマンスアーティストとして、私はポストヒューマン(人類進化)に特に関心がありまして、つまりサイボーグですよ」と彼。「人間であるということは、もはや単なる生物学的な構造によっては決めれなくなってくるでしょう。おそらくは身体に接続されたテクノロジーによって大部分が決まるようになるんじゃないでしょうか」

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プロジェクトの苦難

 最終的にはロンドンに拠点を置く企業が、ディスカバリーチャンネルの『メディカル・マーヴェリクス』向けのスポンサーとなり実現した。ステラーク氏は、自分のアートに対する猜疑心や倫理的な懸念については理解しているという。

 「医学界は基本的にとても保守的なところですし、医療行為は人々を癒し、傷を治す場所なんです」と同氏。

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