【2020年以降の未来予想】10年後の自動車はどうなっているのか (5/5ページ)
水素ステーションの普及は卵とニワトリだという。つまり水素ステーションがなければFCVは普及しないし、普及しなければ作れない、というものだ。そこで国と自動車メーカー、エネルギー産業が協調することで水素社会到来に向けて進んでいる。
(参考:20年先を見越したトヨタFCV「MIRAI」インタビューまとめ | FUTURUS(フトゥールス) http://nge.jp/2014/12/18/post-89032)
水素の生成方法は石油精製過程で出る水素を利用するものと、電気分解で生成し海外から運搬する方法などあるという。電気を作るために電気を使うことになる電気分解は一見不思議であるが、電気は貯蔵・運搬に向かないため、貯蔵・運搬に向く「水素」に変換していると考えると納得がいく。
ただいずれにしても水素が一般的になるのは少し先の未来になりそうだ。
■ まとめ
戦後ガソリン供給が不安定だった時代、安定供給された電気を背景に日産の電気自動車「たま」が活躍していた。ガソリン供給が安定的になると自然とエンジン自動車へとシフトして消えて行った。
次世代自動車の主流はテクノロジーだけではなく、エネルギーインフラや社会情勢に大きく依存する。化石エネルギーの安定供給が継続するか、代替エネルギーがとってかわるのか、デッドヒートが続くといっても過言ではない。ただ地球温暖化の問題はいよいよもって現実化しており、早急な対応が必要である。
このような情勢下で未来を見通すのであれば、5年後あたりまではハイブリッドをプラグイン化したPHV、レンジエクステンダーEVが主流となり、10年後はポツポツとFCVを町でみかけるようになる、といった具合だろうか。
パワーユニットだけではなく、自動運転技術の進化も逃せない。EVとの親和性が高い自動運転技術の普及はEVの普及を後押しする可能性があるからだ。また安全性確保の面から自動車よりもトラックやバスといった運輸でも自動運転技術の採用が進むだろう。
いずれにしても大きな変革期を迎えている自動車社会。今後も注目していきたい。