子どもは「神さま」をどのように理解するのか? (1/3ページ)
世界のグローバル化は進む一方、しかしそれはその土地やその地域独特の価値観や考え方が薄まり、世界中が均質になっていくことを意味します。子どもを育てる親としては、自分の子どもに世界の舞台で活躍してほしいと願いつつ、日本人としてのアイデンティティもしっかりと持っていてほしいものですよね。
『衣食住の神さまシリーズ』(しちだ・教育研究所/刊)は、そんな「日本人らしさ」「日本人の価値観」の部分を子どもにわかりやすく教えることができる絵本シリーズです。今回はこのシリーズの作者で和作法講師の森日和さんにインタビュー。日本人としての心とアイデンティティについて語っていただきました。
――『衣食住の神さまシリーズ』についてお話をうかがえればと思います。このシリーズは「日本のこころ」がテーマになっていますが、森さんが一番伝えたかったことはどんなことですか。
森:社会の中で生きていくうえで大切なことは「役割分担」だと私は思っています。皆それぞれに役割を持って、足りない部分は互いに補い合うということです。皆で協力し補い合うためには、己を知ることで自分の役割を知るということが大切となります。特に国際化した社会においては、「世界の中で日本人の役割とは何なのか」ということに気づいていただきたいと思っています。そのためには、己を知ると同様に「日本人は何者なのか」を捉える必要があります。それを捉えるために「日本のこころ」が大切なのです。将来を担う子どもたちが誇りを持って国際社会で活躍していけるように、「日本のこころ」を伝えることができればいいなと思い、この絵本シリーズを作らせていただきました。
――森さんが考える「日本人の役割」とはどういったものなのでしょうか?
森:日本人の役割を知るには、日本の国柄や美徳が大切なのです。日本の文化は、たくさんの国の文化を受け容れ、醸成させてできあがったものです。