間違って覚えてない? 現代とは意味が異なる古文単語1位「おこたる(病気がよくなる)」
言葉は時代とともに変化するといいますが、古文を読むと同じ日本語とは思えないほどの隔たりを感じますよね。現代語とは意味が正反対だったり、複数の意味があったりして、英単語を覚えるほうがよっぽど楽だったような気がします。
そこで今回は、現代とは意味が異なる古文単語について読者440名に聞いてみました。
Q.現代とは意味が異なる古文単語を教えてください(複数回答)
1位 おこたる(病気がよくなる) 39.1%
2位 あたらし(もったいない) 23.9%
2位 かなし(かわいい) 23.9%
4位 いとほし(気の毒だ) 20.2%
5位 おどろく(気がつく) 20.0%
■おこたる(病気がよくなる)
・「めったに使わないので、間違っていた」(27歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「昔はいい意味だったんですね」(29歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「古文の勉強、苦労したな」(24歳女性/商社・卸/販売職・サービス系)
■あたらし(もったいない)
・「あたらしは新しいイメージ」(29歳女性/医薬品・化粧品/専門職)
・「いまの意味との関連性がわからないな」(27歳男性/マスコミ・広告)
・「もうほぼ覚えてない」(31歳男性/食品・飲料/技術職)
■かなし(かわいい)
・「授業で習ったとき衝撃でした」(30歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「学生時代に混乱した」(28歳男性/建設・土木/事務系専門職)
・「テストで失敗しました」(28歳女性/学校・教育関連/専門職)
■いとほし(気の毒だ)
・「気の毒は出てこない」(52歳男性/電機/技術職)
・「反対の意味だとイメージしにくい」(31歳男性/食品・飲料/技術職)
・「まさかな意味」(28歳女性/金融・証券/事務系専門職)
■おどろく(気がつく)
・「現代でもよく使う言葉だが、昔は意味が違ったとは思わなかった」(21歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「ビックリするという意味だと思った」(26歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「古文で覚えた」(28歳男性/情報・IT/技術職)
■番外編:必死になって覚えました
・うしろめたし(不安だ)「昔、勉強したのを思い出した」(32歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・あからさまに(かりに、ついちょっと)「いつも覚えられなかった!」(23歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・すさまじ(興ざめだ)「よく取り上げられる古語」(50歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
●総評
1位は「おこたる」でした。現代語と同じく「なまける」という意味もありますが、古文では「病気がよくなる」ときにも使われます。枕草子の「うれしきもの」には、「悩みわたるがおこたりぬるもうれし(病気を患いつづけていたのがよくなるのもうれしい)」と書かれていますね。
2位は「あたらし」です。漢字で書くと「惜(あたら)し」となりますので、「もったいない」という意味になるのもわかりますね。ちなみに「新しい」は、「あらたし」といいます。なんともややこしい……。
同じく2位は「かなし」。「愛(かな)し」と書いて、「かわいい」という意味になります。しみじみと愛しい気持ちを表すときに使われたようです。古文で「悲しい」というときは、「あはれ」や「つらし」でしたね。
4位「いとほし」は「気の毒だ」の意味。「気の毒だから助けてあげたい」という気持ちが転じて、「いとしい」となったともいわれています。5位「おどろく」には、もともと「ハッとする」という語義があります。そこから「(はっと)気がつく」という意味でも使われるようになったみたい。
久しぶりに古文単語について調べてみましたが、やっぱり難しいですね。みなさんも学生時代に苦労したことを思い出したのでは?
(文・OFFICE-SANGA 丸田十五)
調査時期:2014年12月8日〜2014年12月16日
マイナビスチューデント調べ
調査数:男性145名、女性295名
調査方法:インターネットログイン式アンケート