米大統領選がプロレス化!? 最有力候補トランプはまるで「バディ・ロジャース2世」 (3/4ページ)

FUTURUS

「どうせこの世に生まれたのなら、他人に物怖じしないエスタブリッシュメントになりたい。なぜ自分はそうならなかったんだ。」

そこからくる嫉妬が、ロジャースへのブーイングを生み出した。そういう意味でも、“歓声”と“罵声”は同質なのだ。

トランプ氏は、『WWE』に接することで、そうした効果を呼ぶプロレス的パフォーマンスを学びとった。いや、もしかしたら彼自身ロジャースの試合を観たことがあるのかもしれない。こればかりは裏付ける資料がないので何とも言えないが、1946年生まれのトランプ氏がロジャースの試合を観戦していたとしても、何の不思議もない。現役時代のロジャースの主戦場は東海岸地域で、トランプ氏はニューヨーク出身だ。

ちなみに、ロジャースの両親はドイツからの移民、トランプ氏の父方も同じドイツ系である。彼らは決してエスタブリッシュメントすなわち先発移民ではないのだ。


■ ショーと化す選挙

source:https://pixta.jp/

前回のアメリカ大統領選挙でよく聞かれた単語が“better”だった。

前々回の選挙では“change”という言葉を掲げ、驚異的な支持を広げたバラク・オバマ氏。だがその熱は4年のうちにすっかり冷め、オバマ政治の失点が目立つようになってしまった。人は艶よりも汚れに目が行きがちだ。しかしだからといって、オバマ氏以上の大統領候補者はいない。2012年の民主党支持者にとって、オバマ氏は“better”な人物だった。

それは共和党でも同じだ。大統領選への立候補を表明した人物は多かったものの、共和党員の誰しもが頷くような候補者はいなかった。結局、一番“better”な存在と認識されたミット・ロムニー氏が共和党候補として本選を戦う。

大統領選挙のマンネリ化が訪れたのだ。

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