簡単に言うと、なぜ中国の「元」は「国際通貨」を目指しているの? (1/3ページ)
中国で株価が大暴落し世界の景気に多大な影響を与えるということで、中国経済の動向に注目が集まっています。また中国の通貨「元」が世界で注視されている状況です。「元を国際通貨として認めるか」という議論がありますが、これはいったいどういうことなのでしょうか!?
■そもそも「国際通貨」って何!?
「中国の元は国際通貨入りを目指している」といわれます。まず、この「国際通貨」とは何かについてご紹介しましょう。
国際通貨とは「米ドル」「ユーロ」「円」「ポンド」のことです。これら4通貨は、世界の貿易、国際取引、為替取引に使われる信用ある通貨で、他の通貨と簡単に交換できるという特徴があります。
例えば、日本がA国と貿易して何かを輸出したとします。その代金はたいてい「米ドル」で受け取ります。A国の使っているローカル通貨で受け取ると、その価値がどうなるか分からないからです。
1カ月後にA国の通貨が大暴落! なんてことになると紙くずのようなお金をもらうことになってしまいます。そんな危険は誰も犯しませんね。ですから、国際間の取引ではたいてい「米ドル」で支払うという取り決めをします。
先の例でいえば、A国は自分の国の通貨を米ドルに替えて、その米ドルで日本に代金を支払うのです。あるいは自国の持っている米ドルでその代金を支払います。
このように、国際間の取引は価値が信頼できる通貨でなくてはいけません。また、信頼できる通貨であるからこそ、どのローカルな通貨とも交換でき、持っていても安心ということになります。
■「SDR」って何!?
国際通貨基金(IMF)では、この4通貨を「SDR(特別引き出し権)を構成するもの」と規定しています。SDRとは「Special Drawing Rights」の略で、簡単にいえば、IMFからお金を借りる「権利」のことです……が、同時に「単位」でもあります。
これでは何のことか分かりませんね。分かりやすくします。
IMFからお金を借りる際には、SDR単位でお金を借りるのです。つまり、「すみません100億円貸してください」ではなくて「100億SDR貸してください」となるのです。