ホラー映画が続編を重ねる度に怖くなくなっていく理由7選 (2/5ページ)
イーライ・ロス監督はゴアと拷問ポルノを愛しており、その描写には定評がありますが、観客は『ホステル』と拷問ポルノを全面に出した『2』を同列に受け入れられませんでした。
一方のサム・ライミ監督は『死霊のはらわた』シリーズを3本とも撮りましたが、そのアプローチの仕方はユニークなものでした。『1』はホラーにダークコメディの要素を入れ、『2』はホラーパロディ、『3』に至ってはコメディにホラーの要素を加えたものとして作ったのです。
サム・ライミ監督は、同じ作り方で観客を3度も怖がらせることはできないとわかっていたのでしょう。ジャンルをコメディにシフトすることで、シリーズの人気を保つことに成功したのです。
3)続編をある程度作ると「良い映画を作りたい」という意欲が失われる
リブート作品は賛否両論ではありますが、製作者は「いい作品に再び注目してもらいたい」という気持ちで製作に挑んでいます。しかし、そうとは言えない場合があるようです。
非常に残念なことではありますが、シリーズが進むにつれ、作り手は「良い」作品を作ろうとする努力をやめ、後戻りできないまでにオリジナルとかけ離れたものにしていってしまう傾向にあります。
シリーズを「芸術」と考える人はいなくなり、どれだけの興行成績が見込めるか? という数字しか気にしなくなってしまうことがあるのです。そして、そんな駄作を衝撃的なポスターやDVDのカバーアートで誤魔化し、観客に売りつけます。