ホラー映画が続編を重ねる度に怖くなくなっていく理由7選 (5/5ページ)
7)観客の感覚が麻痺してしまっている

衝撃を持続させるのは至難の業
上では映画の問題点を指摘してきましたが、この章では人間の感性について触れたいと思います。
人間は何に対しても「慣れ」があるものです。よって、人を怖がらせたり不快にさせたりするには、常に新しさが求められます。
幸いにもホラーというジャンルはアプローチの仕方が豊富なので、常に新しい方法で私たちの感情を攻撃し、不安や恐怖、危険を感じさせることが可能です。ところが、どんなに恐ろしいコンセプトでも人間は慣れてしまいます。
その良い例が『ムカデ人間』ではないでしょうか? 本作は、人間の口と肛門を繋いでムカデのようにするという、考えた人の神経を疑わずにはいられないようなおぞましいコンセプトの作品です。
本作は『3』まで作られていますが、観客は続編を見て、オリジナルの存在を知った時のような衝撃を得ることはありません。
ホラー映画で感じた恐怖を引きずってベッドの下を確認したり、車の後部座席を確認したり、寝る前に電気を消すのが怖くなったりしたとしても、それはあくまでも一時的な感覚でしかありません。すぐに私たちは日常へ戻っていきます。
残念ながら、ホラー映画の怖さというのは、私たちの「慣れ」を超えることはできないのです。