絶頂期からバブル崩壊へ…過去の経済に見る4つの知恵 (2/2ページ)

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■3:政策の反動には、タイムラグが生じることがある

各金融機関が土地を買いたい人にお金を貸さなくなり「お金を借りられないなら土地はいらない」と土地への需要が下がってしまいます。これをキッカケに(地域により異なりますが)1年~数年のタイムラグの後、土地価格の大暴落が起こりはじめます。つまり、バブルが崩壊しはじめる、ということです。

■4:金融機関の判断は必ずしも正しいとは限らない

苦しんだのは国民だけではありませんでした。それまで土地を担保にたくさんお金を貸していた金融機関はお金を返してもらえなくなります。これを“不良債権”といいます。不良債権が出れば普通は、早めに担保となっている土地を取り上げるのですが、土地神話が根付いていたためか、その不良債権を放置する金融機関がありました。

そして、不良債権が積もり積もった結果、1997年11月に三洋証券、北海道拓殖銀行、山一證券、德陽シティ銀行が破綻します。

今回は、ブラックマンデーからバブルの崩壊までの出来事から学ぶ知恵についてお届けしましたが、いかがでしたでしょうか? 

景気というのは、私たちの気持ち次第で動くものです。今後起こることは、もしかすると過去に既に起こっていることかもしれません。その時の人々は何を考え、どう動き、その結果どうなったのかをしっかり考えることで、先を読めるようになるかもしれません。

例えば、2020年東京オリンピックに関連する投資を検討しているのであれば、1964年の東京オリンピックなどについて調べてみるといいかもしれませんね。

(鍛治田祐子)

【協力】

※ 酒井FP綜合事務所 柳川 郁弥・・・「たのしい!おもしろい!わかりやすい!」がモットーのファイナンシャルプランナー。人生に役立つ「お金の情報」を伝える講師としても活動中。

【画像】

※ hikrcn / Shutterstock

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