京都を愛する旅行ライターが教える「絶対に外さない人気の京都観光20のスポット」 (4/21ページ)
夢窓国師の作庭した曹源池庭園は、亀山や嵐山を借景にした池泉廻遊式で一見の価値があります。
■住所
京都市西京区嵐山
■交通
阪急嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩約5分
京福電気鉄道嵐山本線「嵐山駅」下車、徒歩約5分
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●都を逃れた貴人が暮らした隠れ里「大原」。静寂の山里におどろくほど洗練された文化が残る
市内からバスで約1時間。京都の北東部、比叡山の西麓に位置する「大原」の里は、今でこそ、京都から半日、一日観光で訪れることができる所ですが、かつては都からの脱出のルートにあって、世を捨てた人々が隠遁生活を営むのにふさわしい山深い里だったのです。
平清盛の娘、建礼門院をはじめ、西行や鴨長明など、著名な文化人が大原で暮らしたことが知られています。ここは、「延暦寺」に近いこともあり、「勝林院」、「来迎院」、「三千院」、「寂光院」など、今に残る天台宗の寺院が多く建立されました。
こうしたことから、山里にもかかわらず、今に残る仏教文化や名庭園が多く残されているのです。
三千院は、優美な国宝の阿弥陀三尊像、浄土世界を表現する往生極楽院、苔むした池泉の庭園など、見どころが多くあります。また、建礼門院が隠妻して平家一門の菩提を弔った寂光院は、聖徳太子が推古2年に建立された古刹で、近くには建礼門院陵が残ります。
大原はまた、諸行無常の歴史に所縁が深いため、しばしば歌やドラマの舞台として取り上げられてきました。「京都大原三千院~♪」のフレーズが有名な「女ひとり」の曲は、定番の京都ソングとして知られています。