京都を愛する旅行ライターが教える「絶対に外さない人気の京都観光20のスポット」 (5/21ページ)

学生の窓口

三千院前の参道には茶屋やおみやげ屋が並び、大原の名産である赤しそを使った「しば漬け」なども販売されています。

しば漬けは大原が発祥の地なのです。

■住所

京都市左京区大原

■交通

JR京都駅から市営バスで約1時間、大原バスターミナル下車

http://kyoto-ohara-kankouhosyoukai.net/

●大修理を終え建立当初の極楽浄土の姿がよみがえった「平等院」の鳳凰堂

世界文化遺産でもある「平等院」鳳凰堂といえば、まず、思い浮かぶのは十円硬貨。中堂を中心に左右に両翼廊、尾廊が広がるシンメトリーなその建物は、私たち日本人にはおなじみのシルエットです。

平等院の歴史の始まりは平安時代後期。関白・藤原道長の別荘を、道長没後の永承7年(1052年)に、息子の頼通が寺院に改めたのが始まりです。その頃、日本中に「末法思想」が大流行。「仏陀の入滅から2000年以上たつと、仏法はすたれ、天災異変が続いて世の中が乱れる」と人々は不安におののいていました。

永承7年がまさに「末法」の元年。皇族・貴族、僧侶らは、何とか極楽往生したいと盛んに寺を造営。頼通も翌年、平等院に極楽浄土をイメージした阿弥陀堂(鳳凰堂)を建立したのです。

全体の大きさは高さ約13.5m(屋根の鳳凰像を除く)、幅約47m、奥行き約35m。東の方角に向かい、朝日を正面に受けるようになっています。

堂内には、平安時代の最高の仏師といわれる定朝による阿弥陀如来坐像が安置されています。以来、極楽往生を願う人々の浄土信仰に支えられ、約1000年前の姿のまま、今日に至ったのです。

国宝でもある平等院鳳凰堂は半世紀に1回大修理が行われてきましたが、最近では2012年から修理が行われ2014年秋にすべてが終了しました。

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